いちとはぎの新婚生活


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ドイツ史10講(著:坂井榮八郎 )

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ローマ帝国とアルミニウスとの戦いに始まり、1990年のドイツ統一とその後まで2000年の歴史を綴った、ドイツ史の流れを知る入門書に最適な一冊。面白くてあっという間に読んでしまいました。

以前から領邦なんて言葉も知っていたし、学生時代も歴史の授業は好きだったのだけれど、なんとなくドイツの地には昔からドイツという国が存在していたような幻想を持ってしまいがち(自分だけ?)
古のフランク王国を経て、神聖ローマ帝国という緩やかな連合国家の中で、共食いもせず自らの権益を守りながら数多の弱小領邦国家が存続し続けた訳ですが、19世紀初めに彼らの寄る辺となっていた神聖ローマ帝国そのものが、ヨーロッパ全体を揺るがしたナポレオンの嵐の吹き荒れる中解体してしまうんですね。弱小国家は弱小国家なりに生きていく術を探らなくてはならなくなり、ナポレオン後にウィーン体制下で新たに発足したドイツ連邦の中から、力をつけ出したプロイセンを中心とした統一国家を建設し、イギリスやフランスと比べて遅れに遅れた近代化への道を歩み出そうという動きが現れます。
この動きの立役者となったのがプロイセンの鉄血宰相ビスマルクで、このあたりの事情を少しなりとも理解しないと、何故ブラームスがあれほどビスマルクに対して熱烈な賛美者でありつつけたのか想像することも難しくなってしまいます。

その後の第一次世界大戦の敗北、ワイマール共和国を経てナチスの台頭、第二次世界大戦と分断された戦後、そして1991年のドイツ統一まで、各局面局面自体はある程度知っているつもりでも、こうして通史に触れると因果の糸が時代を超えて通じていることがよく解りますね。

イチ
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by clemenskrauss | 2007-07-20 23:58 | 積読日誌