いちとはぎの新婚生活


by clemenskrauss
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カテゴリ:音楽( 7 )

先日BS放送を録画しておいたものを鑑賞。久々に御大の姿を見、演奏を聴いた。懐かしい!1996年というから今から12年前。御大が87歳の時のドキュメントである。

そういえば当時も確かNHKで放送されたのを観たのだった。あの時は客演前後の朝比奈を映したドキュメントも併せて放送され、87歳にして英会話を学んだり、スタッフからリハーサル中に指揮台上に椅子を置くことを勧められた御大が「Standing is my occupation!」とか言って怒ったというエピソードを良く憶えている。(と書いてみたが、これらは雑誌で読んだエピソードかも知れない)

ただ、肝心の演奏はと言えば、残念ながらあまり気に入ったとは言えないものだった。自分の乏しい経験の中で知る朝比奈の魅力とは、細部にこだわらないスケールの大きな演奏にあったのだと思うのだけど、これは逆に言えば雑な演奏にもなりかねない。シカゴ響というオーケストラにしても、特に大編成の楽曲に関しては世界最高のオーケストラの一つとして認知されているが、時として無神経とも思えるような演奏をする事がある。少なくとも放送されたこの初日については、両者とも悪い面の多く出てしまった演奏だったのではないだろうか。
加えて、これはホールの問題か録音の問題かは解らないけれど、あまりに音がデッド。いい音響に恵まれていれば、上記のような演奏の欠点もうまくマスクされることもあるのだろうけれど。

12年前に聴いた時はどう思ったのかはっきりとは記憶に残っていないけれど、当時もやっぱりあまり感銘を受けなかったはずだ。

イチ
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by clemenskrauss | 2008-08-23 21:36 | 音楽

東京打撃団&上々颱風

f0022130_0344437.jpg先週の日曜日に『東京打撃団』という和太鼓音楽集団のライブに行って来ました。
和太鼓といえば、お祭りでの姿しかなかなかなじみがありませんが、
いわゆる普通の大きさの太鼓に、巨大な太鼓、小さな太鼓、笛の演奏に
肩掛け太鼓(うまく説明できない)の演奏と、様々な音色を堪能してきました。
あの胸にドーン!と響く感じが好きです。

いや~それにしても、パワフルの一言に尽きます。
演奏者の方々の筋肉といったら!しばしばそちらに目がいきました。
やっぱり、あれほどのたくましさがなければ自由に操れないんだろうな~。
今度こっそり触ってみようと計画中。

後半に「上々颱風」というバンドのコラボがありました。
ハギは「愛よりも青い海」という曲が大好きでして、生で聞けて大感激です!
(のわりには、演奏するまでこのバンドとは気づかなかった点はおいといて)
あ~沖縄行きたい!!

太鼓も歌も楽しめて、とっても有意義なライブでした♪

ハギ


ハギは2度目とのことなのですが、自分は今までなかなか時間の都合がつかなかったこともあり、これが初めて。
生の太鼓の響きって良いですね。身体のアチコチが、バチさばきにビリビリ共鳴するのが解る。これは録音のような音の缶詰じゃ絶対に味わえない贅沢ですね。

太鼓という同じ音色の打楽器で「緊張」と「解決」を見事に使ったパフォーマンスを観て、思わず思い起こしたのがスティーヴ・ライヒの「クラッピング・ミュージック」。
ちなみにyoutubeの動画はこちら。演奏者が登場して、拍手。演奏も、拍手。演奏が終わって、拍手。という、こうしてみるとちょっとシュールな風景ですが(万一フライング拍手なんて起こったらすべてが崩壊しそうな・・・)共通点って少なくないと思うんですよ。どっちも好きです。

休憩を挟んで、後半は上々颱風をゲストに迎えてのコラボレイション。
上々颱風は高校の頃から興味を持っていて、CDこそ持っていませんがずっと好きだったので、思わぬところで生の彼らの演奏を聞くことができて本当に幸運でした!

名作「愛より青い海」などなど、本当に美しい声に魅了されました。それにしても、MCがあんなに面白いとは・・・(笑)
東京打撃団も上々颱風も、どちらともまたライヴに行きたいですねぇ。

イチ
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by clemenskrauss | 2008-02-04 23:13 | 音楽
f0022130_1526873.jpg昨日は大雨の中、上野の東京文化会館で行われた日本リヒャルト・シュトラウス協会の例会へ。TDKから出たパリ・オペラ座での『カプリッチョ』の字幕を作成された、舩木篤也さんのお話を伺いました。

『カプリッチョ』はシュトラウス最後のオペラで、オペラにおいて音楽が先か・言葉が先かという永遠の問題、ひいては芸術論を男女の三角関係に託した、とても洒落た面白い作品なんです。
舞台は1775年のパリ近郊。うら若い未亡人のマドレーヌと、彼女に惹かれる音楽家のフラマンと詩人のオリヴィエの物語。一人の女性を愛する二人の芸術家の葛藤が、そのままオペラ論、芸術論になっていく。そして物語の最後、二人から求愛されたマドレーヌは、二人のうちどちらを、言葉と音楽のどちらを選ぶか結論を出せないまま舞台を去る。

と、まあカンタンに言うとそういう話なのですが、このDVDになったパリ・オペラ座の演出が凝っていてなかなか面白いのです。フラマンやオリヴィエ達の討論を聞いて、マドレーヌの兄の伯爵が「今日のこのやり取りをオペラにしたら面白いんじゃない?」なんて提案したりと、もともと今観ているものがシュトラウスのオペラなのか、それとも彼らが作ったものなのか、よく解らなくなってしまう瞬間があったりするのですが、この舞台の演出をしたロバート・カーセンはこの話をもっと複雑な入れ子構造に仕立て直しているのです。

カーセンの細かな仕掛けは冒頭からたくさんあるのですが、それが一番顕著なのが最終場。あの美しい月光の音楽が流れる中、パリのオペラ座の貴賓席に現れるのは舞台の登場人物のはずのマドレーヌやフラマン、オリヴィエたち!そして緞帳が開くと(この緞帳も本物ではなく、緞帳風のセットなわけですが)舞台の中央に現れるのはマドレーヌその人。
舞台の上のマドレーヌを客席からマドレーヌ達が観ているわけで、どこまでが劇でどこからが劇中劇なのかわからなくなってしまう。更には、開いた緞帳の向こう側にどこまでも続くバロック風のアーチと、その先に置かれた大きな鏡と、その鏡に映るもう一人のマドレーヌの姿。美しい舞台装置と照明もさることながら、観客の視線の先に鏡ともう一人のマドレーヌを映し込むことによって、劇と劇中劇の境界だけではなくて現実と虚構そのものの境界さえ怪しくおぼろげなものに変えてしまいかねない、見事な演出でした。
最後にアッと言わせる演出があるのですが、これは観てのお楽しみに・・・自分は思わず「おおぉ~」って言っちゃいました(笑)

舩木さんによるお話も、脚本の共同執筆者であるクレメンス・クラウスのインタビューからの引用であったり、脚本中のドイツ語の使われ方や翻訳時の苦労話、このプロダクションの面白さなど多岐に渡る内容を実際にDVDを視聴しながら解説してくださり、刺激的で興味深いものでした。

-7/16追記-
そだ、忘れないうちに書き留めておこう。
オリヴィエのソネットに対してフラマンが即興で曲をつけるところは、5小節ごとで1楽節になっているとのこと。ここの箇所を聴く時に感じられるちょっとした字余り感はこの事に起因しているようなのだけど、これはフラマンが即興的に曲を付けたことを表現するために、わざとシュトラウスが5小節区切りに作曲したそうです。
ちなみに1942年の初演時のエピソードとして、このシュトラウスの意図を更に際立たせるため、クラウスは1フレーズごとにテンポを少し速めて演奏したとか。遺されている録音でどのように表現されているか、後で聴きなおしてみたい。

イチ
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by clemenskrauss | 2007-07-15 15:24 | 音楽
七夕の昨日、久しぶりにコンサートへ足を運びました。
(前回はいつだろうと調べてみたら、去年の1月22日とのこと。1年半も生の音楽から離れていたとは・・・)

ちょっとしたご縁があって聴かせて頂けることになった、アントニオ・パッパーノ指揮サンタ・チェチーリア管弦楽団の演奏会@上野の東京文化会館。プログラムは下記の通り。

ベルリオーズ:ローマの謝肉祭
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ソリスト:庄司紗矢香)
レスピーギ:ローマの噴水
レスピーギ:ローマの松

唯一、ソリストの庄司さんを6年前のいしかわミュージックアカデミーでいろいろと聴いたことがあるだけで、指揮者もオケも演目も生で聴くのは初めて。
最初のローマの謝肉祭から非常にゴキゲンな演奏で、楽しくて仕方がない感じ。久々に改めて聴くと、幸福な幻想交響曲みたいで面白い。
次のパガニーニは個人的にはカラッとしたイタリアの青空と言った印象の曲なのだけど、もうちょっと湿気の高いというか、情念のこもった演奏に聞こえて面白かった。
正直、6年前のアカデミーで庄司さんが何を弾いたのか、どんな演奏だったのかはっきりと憶えていないんです。コンサートでの演目はツィガーヌか詩曲だった気がする・・・レッスンの曲目はパガニーニだった気もするし、何か別のコンツェルトだったような気もする。ただクロイツェル・ソナタだったかスプリング・ソナタだったかの譜面を持ち歩いてらしたのはなんとなく憶えているのだけど。今度はリサイタルでゆっくり聴いてみたいですねぇ。

休憩を挟んでローマの噴水と松。もうこれはオケの独壇場で、あちこちにレスピーギが仕掛けた音色の面白さを堪能させてもらいました。こういう曲はやっぱりCDなんかで聴くより生の方が数倍楽しい。

一緒に行ったハギもたいそうご満悦の様子で、曲の感想を話しながら帰途に着きました。

イチ

-追記-
開演前に、以前から友人たちに美味いと勧められていたラーメン屋一蘭へ。スープもしつこくないし、麺も好みの細麺。ンまかった。思わず替え玉しちゃいました。
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by clemenskrauss | 2007-07-08 21:55 | 音楽
先日行われたチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門本選において、神尾真由子さんが優勝された。本当におめでとうございます!

ソース

神尾真由子さんにはちょっとした思い出がある。2001年、金沢市で開かれたいしかわミュージックアカデミーの事務局をお手伝いさせていただいた事があるのだが、その年のアカデミーに彼女も参加されていたのだ。
(ちなみに同じ年、庄司紗矢香さんやミハイル・オヴルツキーも参加されていた。ニコラス・ケンドールというアメリカのヴァイオリニストも、クラシックの枠にとどまらない活動をしているためか知名度では前述の3人には劣るが、彼のフランクもツィゴイネルワイゼンも本当に素晴らしかった!)

神尾さんのレッスンでは、ドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲を聴いた。当時まだ14歳だったようなのだが、太めの音色でスケールの大きな演奏をされていたと記憶している。あれから6年、彼女はどんな進化をされたのだろうか。
今後彼女の演奏を耳にする機会も増えることだろう。今からそのときが楽しみだ。

イチ
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by clemenskrauss | 2007-07-02 22:44 | 音楽

岩城宏之が亡くなった


職場での休憩中、ふと携帯でニュースを見て驚いてしまった。まだ73歳。個人的にはその音楽よりも洒脱なエッセイに触れる機会の方が多かったが、最近日フィルを振ったベートーヴェンの映像を観たばかりだった。


追記
帰宅してから、日フィルとのモーツァルトの40番とベートーヴェンの第9番を観る。落ち着いてテレビの前に座ってと言うわけに行かなかったのだけれど、その颯爽とした若々しい指揮姿と、訃報を伝えるニュースで見た晩年の姿が重なって痛々しかった。

イチ
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by clemenskrauss | 2006-06-13 15:11 | 音楽

ダナエの愛

今日は二人で、リヒャルト・シュトラウスの『ダナエの愛』を聴きに新宿文化センターへ。僕の一番好きな作曲家のオペラの日本初演とあっては、居ても立ってもいられずハギを(半ば強引に)連れて出掛けてきました。

この曲のことや感想などはおいおいこちらに書くつもりですが、足元に雪の残る中出掛けてよかった!

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f0022130_036529.jpg15曲あるシュトラウスのオペラの中の最後から2番目に作曲されたこの作品はその生い立ちからして不幸で、作曲家がホフマンスタールの描いた構想に興味を持ったときには既に作家は亡く、続くパートナーであったシュテファン・ツヴァイクもナチスから逃れ南米で亡命中。結局台本の執筆はヨーゼフ・グレゴールが担当しました。
1944年のザルツブルク音楽祭での初演が企画され、リハーサルが続けられたものの、時は大戦末期。戦局の悪化から音楽祭は中止となり、ダナエの愛の公演も取りやめになったのですが、シュトラウスの友人でもある指揮者のクレメンス・クラウスらの尽力によって、非公開なドレスリハーサルが行われました。
当時80歳の老作曲家は、上演の後に関係者達に礼を述べ、深い感慨を込めてこう言ったといいます。 「みなさん、できればもっとよい世界でお会いしましょう」

戦後、各地のオペラハウスから初演の権利を与えてほしいという申し出があったものの、シュトラウスの脳裏には1944年のドレスリハーサルの素晴らしい思い出が忘れられなかったらしく、同じ劇場、同じ指揮者、同じ演出家、同じオーケストラによる上演を夢見てこれらの誘いを全て断り続けました。
結局、シュトラウスの希望通り同じ劇場、同じ指揮者、同じ演出家、同じオーケストラによる初演が行われたのは、ドレスリハーサルから実に8年後の1952年のザルツブルク音楽祭。シュトラウスが85年の生涯を閉じた3年後のことでした。

初演後の2,3年はドイツ語圏各地で頻繁に舞台に上がったものの、その後は急激に上演頻度が低下し、ここ数年のリヴァイバルまでの数十年間ほぼ忘れられた作品となっていました。その理由は冗長なところのある音楽と、性格描写に欠ける台本にあるとよく言われていますが、今回初めて生でこの作品を聴きながら、もしも原案者であるホフマンスタールが台本を書いていたら・・・と思わずにはいられませんでした。
音楽はさすがにシュトラウス、黄金の雨のシーンも第3幕のユピテルとダナエとの対話のシーンも素晴らしかった!

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帰りは久々のデートをして、夕食は二人とも大好きな温野菜へ。このためにわざわざ王子まで足を運びました(笑)

イチ
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by clemenskrauss | 2006-01-22 23:19 | 音楽