いちとはぎの新婚生活


by clemenskrauss
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三四郎(著:夏目漱石)

『積読日誌』を見ると解るとおり、僕はあまり小説を読みません。(例外は塩野七生で、彼女の作品は大体読んできているつもり)
これは別に小説が嫌いと言う訳ではなくて、今は他に読みたいものが多くてそこまで手が届かないと言うのが実情なんですね。小説ではできるだけ、その作品そのもにも興味があり、なおかつその作品の及ぼした文化的な影響や当時の風俗に興味があるものに目を向けるようにしています。

で、そんななか職場のパートさんにお借りしたのが夏目漱石の三四郎。よくよく考えれば、わざわざ借りずとも我が家にも父の蔵書と思しき物が一冊あったのですが、読んだことが無かったので失念しておりました。

夏目漱石も是非色々と読んでみたいと思っていたので、実際に手にしたらあっという間に読み終えてしまったのですが、これは学生時代に一度読んでおきたかったなぁ。きっと学生時代と今とでは随分感じ方が違ったと思うのです。
若者特有の繊細な心の動きと、これも若者特有の視野と世界の狭さ。これは三十路男よりも十代の同年代の方が遥かにリアルに自分の問題として感じ取れるだろうし、三四郎と一緒にほんの少し成長できるんじゃないだろうか。

病院で美禰子と再会した折の絵画的とも言える表現といい、時折見せる三次元的な描き方にもはっとさせられる。うーん、やはり漱石は一通り読まないといけませんね。
イチ
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by clemenskrauss | 2008-05-01 00:19 | 積読日誌

そういえば夏目漱石のエッセイを読むのは初めてかもしれない。明治43年のいわゆる修善寺の大患後に書かれた随筆をまとめたもので、大量に喀血をして倒れた瞬間のことも、自身の筆により冷静でどこか呑気に回想されています。

もともとこの本を手にしたのは昨年の末だったろうか。最近は複数の本を平行して読むことが多いので、購入してもすぐには読みきらずに枕元に置いていたのだけど、某ノロとおぼしき病にやられて寝込んでいるときに一気に読み終えました。で、病床の描写や心情に妙に共感を覚えてしまうところが多かったんですね。今思えば漱石と自分の病の重篤さなんて比較にならないし、笑い話以外の何物でもないのですが(笑)

漱石は喀血をして倒れた時のことや、枕元で医者達が「駄目だろう」などと話し合ったりする場面を飄々と回想しているのですが、生死を彷徨っている人間の意識というのは、傍目から見れば意識があるのかないのか解らないような状態に見えても、実際そんなものかもしれませんね。

ちなみに、青空文庫にも掲載されているのですが、やはり横書きの日本語はそれだけで読む気が失せます・・・。

イチ
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by clemenskrauss | 2007-05-31 23:59 | 積読日誌